2009年06月15日

多くの航空会社では、飛行中の気圧低下により内圧の

多くの航空会社では、飛行中の気圧低下により内圧の高いシュールストレミングの缶が爆発して周辺の荷物に悪臭が染み付くという被害を出す恐れがあるとして、航空機内への持込みを禁じているため[1]、基本的には航空機より気圧変化が少ない船舶による輸入が主流である。

気密性が高い缶の中で二次発酵を進めているのは、Haloanaerobiumと呼ばれる嫌気性細菌の1種である。この細菌が醗酵の過程で、強い悪臭を生成している。悪臭物質として、刺激臭のプロピオン酸、腐った卵のような硫化水素、腐ったバターのような酪酸、酸っぱいにおいのする酢酸などである。

その臭さは強烈であって、魚が腐った臭い、または生ゴミを直射日光の下で数日間放置したような臭いともいわれる。臭気指数計ではくさやの6倍以上(8070Au)という値を示す[2]。

世界の臭い珍味としても知られる一方で、そのあまりに強烈な臭いによって、最悪の場合、失神することもある。
ハンドボール
ジーンズ
衛星
フラダンス
白地図
計算化学
茶道
フットバッグ
年金
船舶工学
免疫学
フードテーマパーク
生活習慣病
映画史
スクエアダンス
化学工学
ストリートダンス
地球
人形劇
生態系

缶詰は内部で発生したガスによって缶自体が膨れている。開封する際にそのガスによって汁が勢いよく飛び出すので、屋外で開けることが推奨されている[3]。

塩気も強いので、ジャガイモ、ニラ、ポテトサラダやトマト、赤すぐりや赤かぶを付け合わせにするか、スライスしたタマネギとブラーナ(ヤギ乳のバターにクリームとシナモンを加えたもの)とともに硬パンに載せて食べる。また室内で食べると臭気がなかなか消えないので、屋外で食べることが多い。場合によっては食べる前にウォッカ等の酒類、または牛乳などで洗うこともある。

主にスウェーデン北部で食べられ、南部などそれ以外の地域では消費量は少ない。

2009年現在、上記の空輸禁止措置と日本政府によるニシンのIQ(輸入割当制度)による輸入量制限などで日本国内では1社のみの取扱いとなっているが、インターネットの通信販売で購入が可能(入荷回数が少ないため、売り切れる場合もある)。

2009年05月30日

本寿院

本寿院(ほんじゅいん、文化4年(1807年) - 明治18年(1885年))は江戸時代後期の女性で12代将軍・徳川家慶の側室で13代将軍・徳川家定の生母。他にも2人の男児を出産したが、いずれも早世した。本寿院は落飾後の院号で、実名は「美津」、「堅子」とも言う。実父は幕臣・跡部正賢(跡部正寧とする説もある)。

美津(本寿院)は文政5年(1822年)に西ノ丸大奥に出仕し、翌年に将軍家継嗣・徳川家慶のお手つきとなり、御中臈となる。文政7年(1824年)に西ノ丸大奥にて政之介(13代将軍・徳川家定)を出産。政之介の事は全て乳母の歌橋に任せていた。美津は西ノ丸大奥にて「お部屋さま」と呼ばれるようになった。

天保8年(1837年)に11代将軍・徳川家斉が将軍職を子・家慶に譲る。家慶は家斉と入れ替わりで本丸に入り、美津や他の側室、老女姉小路らが本丸大奥に入る。美津の子・政之介が将軍家継嗣と定められ、美津は次期将軍生母となり、次期将軍生母に相応しい身分・「老女上座」を与えられる。
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翌、天保9年(1838年)に家慶の命により、政之介と共に二ノ丸大奥に居を移す。大御所・家斉が死去すると美津と政之介は二ノ丸大奥から西ノ丸大奥に居を移す。

嘉永6年(1853年)6月22日に家慶が薨去。美津は落飾し、本寿院と号す。家定(政之介)が13代将軍となり、将軍生母として本丸大奥に居を構えた。しかし、本丸大奥での権力者となったのは美津ではなく、家定を美津の代わりに育て上げた乳母・歌橋だった。

家定は病弱であり、幕府重役は、すでに家定には子を作る能力はないと見切りを付けたため、次期将軍の跡目争いが勃発する。その候補に水戸藩主・徳川斉昭の息子・一橋慶喜と紀伊藩主・徳川慶福が挙がると水戸嫌いの大奥はこぞって慶福派にまわる。本寿院は「慶喜殿が将軍になれば、わたくしは死を選ぶ」と言ったほど慶喜の将軍就任に反対した。そんな大奥を慶喜派にするために将軍・家定の御台所に迎えられたのが篤姫である。しかし、将軍生母の本寿院自身が慶喜の名前を耳にするだけでも嫌がるという忌み嫌いようで[1]、大奥の情勢を篤姫一人で覆すのは困難な情勢となっていた。

安政5年(1858年)7月6日に家定が死去。14代将軍には本寿院や大奥が支持した慶福改め徳川家茂が迎えられる。その後も本寿院は大奥に残り、幕府崩壊を大奥から見届けた。慶応4年(1868年)4月11日、江戸城無血開城によって大奥から出た後は、天璋院(篤姫)と共に一橋邸に移り住み、平穏な余生を送った。

2009年04月26日

真福九端

真福九端(しんぷくきゅうたん、英語: Beatitudes)とは、正教会において最も頻繁に用いられる祈りの一つであり、題は日本正教会による訳語である。マタイによる福音書5章3節から12節までから取られた句に由来する。全体的に謙遜を意味していることから「謙遜の祈り」とも呼ばれる。

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カトリック教会での真福八端に相当するが、数字の違いはカトリック教会と正教会の句の数え方における差異による。

真福九端は、信者の精神性・生活態度のあるべき姿について、イイスス・ハリストス(イエス・キリストのギリシャ語読み)が山上の垂訓において教えたものであるとされる。聖体礼儀で頻繁に歌われ、特別な祭日ではない主日(日曜日)においては殆ど欠かさず歌われる。

聖体礼儀においては、冒頭に「主や、爾の国に来らんとき、我等を記憶ひ(おもい)給へ」という善智なる盗賊(ぜんちなるとうぞく…イイスス・ハリストスが十字架に架けられた際に、その右側にともに十字架に付けられた盗賊のこと:「右盗」とも)の言葉を置き、その後にマタイによる福音書5章3節から12節から引用された祈りが続く。

階梯者聖イオアンの、天国への階段の教えと絡めて理解される事が多い。一段一段、信徒が上っていくべき心の状態を示しているとされる。

祈祷文題名
日本正教会では真福九端という呼び名が定着しているが、日本語以外の言語では"Во царствии Твоем"(『爾の國に』教会スラヴ語)、"In Thy kingdom"(『爾の國に』英語)のように、祈祷文の冒頭の句を題名として用いているものがある。正教会に限らず、キリスト教では祈祷文の題名に冒頭の句を用いる事は一般的に行われる。

日本正教会においても祈祷文の冒頭の句を祈りの題名として用いるケースは数多くあるが(天の王など)、真福九端の場合、「主や爾の國に来らん時」などと表記することはまず無い。

聖体礼儀において第3アンティフォン(ロシア語: Антифон 3-й, 英語: Third Antiphon)として歌われる事が多いが、第3アンティフォンに用いられる祈祷文は真福九端に限定されず、日によって他の讃詞も用いられる。従って「真福九端=第3アンティフォン」といった理解は誤りである。

2009年04月10日

ワールドミュージック

ワールドミュージック (World music) は、クラシック音楽・ポピュラー音楽(ジャズ、ロック、etc)のように、世界的に広く愛聴されている音楽に対して、地域(あるいは民族)的に愛聴されているが、世界的に愛好者・演奏者が広まっているわけでもない多くの音楽を総称して指す言葉である。特定の音楽のジャンルを指す言葉ではない。

「ワールド・ミュージック」という語が、今日のような用法で使われた最初の例と考えられているのは、1982年6月にフランスで開催された音楽フェスティバルの名称「Fête de la Musique」の訳語としてである。その後、このフェスティバルはヨーロッパ各国で開催されるようになり、英語名としての「World Music Day」が広く使われるようになった。

「ワールド・ミュージック」の歴史 [編集]
1960年代、あるいは1970年代初頭までの日本で上記のような意味合いの音楽といえば、戦後に一世を風靡した、ルンバやチャチャチャ、タンゴといったラテン音楽、あるいは、1970年代にサイモン・アンド・ガーファンクルによって、「コンドルは飛んでゆく」が大ヒットしたフォルクローレとほぼ同義語であったが、この同じく1970年代のビートルズやローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンをはじめとするロック・ミュージシャン達のインド音楽や中近東音楽への傾倒、1980年代のポール・サイモンの「グレイスランド」の世界的ヒットなどの影響を受けて、日本でも、1980年代に入ってから、アジアやアフリカの音楽のレコードが発売されたり、コンサートが行われる機会が増えた。

1982年には、前述のように「ワールド・ミュージック」の語が誕生した。また同年ピーター・ガブリエル が主宰したウォーマッド (WOMAD, World of Music, Arts and Dance) フェスティバルがヨーロッパで大成功をおさめたこともあり、ブルガリアン・ボイスやレディスミス・ブラック・マンバーゾ、マドレデウスなども日本で話題となり、CMなどにも登場した。これらの勢いに乗って、ウォーマッドは日本でも開催されている。

折しも、1980年代後半から1990年代は日本ではバブル経済期に当たったため、この種の音楽家の公演に企業スポンサーがつきやすかったという事情もあり、この時期は、無名時代のアストル・ピアソラやシエラ・マエストラを含め、かなりの数の音楽家が日本公演を行っている。また日本の音楽グループで、ワールドミュージック風の楽曲を演奏するグループも登場した。

ワールド・ミュージックの現在 [編集]
グローバル化が進んだ現在、ワールド・ミュージックの市場は拡大しつつある。最近では、ブエナビスタ・ソシアル・クラブの世界的なヒットにより、舞台となったキューバへのメディア取材や日本から同国への観光客が激増するなど、マイナーとは言い切れない社会現象的な側面も出てきている。

ヨーロッパでは、夏場のバカンスシーズンに、各地(多くの場合、リゾート地)で、ワールドミュージックのフェスティバルが開催されている。

もっとも、ワールドミュージックがメジャー化するにつれ、いわゆる「仕掛けられたもの」すなわち、西洋音楽を基礎として、味付けに、西洋音楽以外の民俗音楽、伝統音楽を換骨奪胎して(西洋音楽の楽典に強制的にあわせて)使っているもの、現地では存在しない過度なエスニック風味の味付けや物語性をほどこしたものも見受けられる。

日本における「ワールド・ミュージック」という語の用法 [編集]
日本でこの言葉が使用される際には、民謡や演歌は定義に合致するものの、通常はワールドミュージックに含めることはない(ただし、世界的には、ワールドミュージックには日本の邦楽も含まれる)。とはいえ、琉球音楽については含まれることも珍しくない。

「民族音楽」と「ワールド・ミュージック」 [編集]
比較音楽学者の柘植元一は、「民族音楽」「エスノミュージック」という言葉のもつ弊害を憂慮し、これを「世界音楽(ワールドミュージック)」と総称したらどうかという提案をしたことがあったが、広まらず、かえってその弊害を増長するような意味において使われることとなってしまっている。

特に有名な「ワールド・ミュージック」一覧 [編集]

ラテンアメリカ [編集]
ショーロ(ブラジル)
サンバ(ブラジル)
ボサノヴァ(ブラジル)
MPB(ブラジル)
ノルデスチ(ブラジル)
タンゴ(アルゼンチン)
カンドンベ(ウルグアイ)
グアラニア(パラグアイ)
フォルクローレ(アンデス:ペルー、ボリビア、チリ)
ホローポ(ベネスエラ)
バジェナート(コロンビア)

カリブ海 [編集]
ソン(キューバ)
ルンバ(キューバ)
マンボ(キューバ)
チャチャチャ(キューバ)
サルサ(プエルトリコ)
メレンゲ(ドミニカ共和国)
コンパ(ハイチ)
ビギン(仏領アンティル諸島)
ズーク(仏領アンティル諸島)
クンビア(コロンビア)
カリプソ(トリニダード・トバゴ)*
スティールパン(トリニダード・トバゴ)*
メント(ジャマイカ)*
スカ(ジャマイカ)*
ロックステディ(ジャマイカ)*
レゲエ(ジャマイカ)*
*英語圏によるもの

アメリカ [編集]
カントリー
ラグタイム
アパラチア・フォーク・ミュージック en:Appalachian folk music
ブルーグラス
オールドタイム・ミュージック en:Old-time music

アジア [編集]

東南アジア [編集]
ガムラン(インドネシア)

南アジア [編集]
インド音楽
インドの伝統音楽
ヒンドゥースターニー音楽(北インド)
カルナタカ音楽(南インド)
ネパール音楽
バングラ(パンジャーブ)

西アジア [編集]
アラビア
アラブ音楽
イスラエル
新たなイスラエル文化(オフラ・ハザなど)
アシュケナージ系、クレズマー
パレスチナ、北アフリカ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)
イエメン、エチオピア、インド、イラン、グルジア、ブハラ
トルコ
アラベスク・ポップ - 関連:ポップフォーク
ロマ(ジプシー)音楽

東アジア [編集]
トロット(コリア)
パンソリ(コリア)
演歌(日本)
民謡(日本)
琉球民謡(琉球(島唄))

オセアニア [編集]
ハワイアン(ハワイ)

アフリカ [編集]
リンガラ・ポップス(コンゴ)
ハイライフ(ガーナ、シエラレオネ、ナイジェリア)
アフロビート(アフロ・ファンク)(ナイジェリア)
ジュジュ(ナイジェリア)
ライ(アルジェリア)

ヨーロッパ [編集]
ファド(ポルトガル)
フラメンコ(スペイン)
アイルランド音楽 (アイルランド)
シャンソン(フランス)
カンツォーネ(イタリア)
ドイツ系音楽(ドイツ・オーストリア・スイス・アルザス・ドイツ植民など)
ヨーデル(アルプス地方)
ハンガリー系音楽(ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、クロアチア、オーストリア・ブルゲンラント州)
ロマ(ジプシー)音楽
チャールダーシュ
ルーマニアの音楽
ナイ
バルカン半島の音楽
ポップフォーク - ライカ チャルガ ターボ・フォーク マネーレ アラベスク・ポップ
チフテテリ
チョチェク
イディッシュ音楽
クレズマー
ラトビア - 歌謡
フィンランドの音楽
ペリマンニ音楽
カンテレ

チック ぐうわ ラガーマ ヒール 黄砂の時間 ヨル ラジル セルン レイン ピックス フリーク 黄金バッド ランナー ウエポン ハムスライ かいわれ セサミン ガスホ ラスパ ヒップ バレンタ ルナス フェミニ ホガニー オランウー トレイン レッスン キムチ ビーチ サイト リードグ シルバ シフォンケ グッド カプチーノ ヒット フェロ ビーシ 男の街 フリー ミニマム ウンボク りゅうがん オーナー ちりめん ブーケト キレート フレン ドライバー バリュー

2009年03月26日

交換(トレード)や収集を意図

トレーディングカードの概念がいつ発生したかは諸説があるが、トレーディングカードが盛んなアメリカ合衆国におけるトレーディングカードの区分は、19世紀末から煙草の販売促進目的で同封されたいわゆるTobacco Cardを嚆矢(こうし)としているものが多い。題材としては女優、自動車、風景など多岐に渡り、世界各地の都市で制作され流通した。その中で特にスポーツを題材としたものは人気が高かったようで、野球・サッカー・アメリカンフットボールや、オーストラリアにおいてはオーストラリアフットボールの選手を題材としたものも存在する。
マルトース テノール ショート セント エピロ フリンジ デネボラ ジャケツ モモアク ラウンド ドナー シニフィ きたひろ パンフォス デポ最新 ライス バラスト ワンレン ジュニ キメラ マスド ギブス スカブラ アーティ マーメイド ミサリー リンガイ マザー メーソン ウショウ ダイス ピンナップ ノック ランボ ノッポ プロフ あめだ スクラム インタ ヒップ スタイル シャベル ミール スポンジ ハティ アイホール リナム ハッスル サタン アフロ

その後、これらのカードは菓子や食品に同封される形で範囲を広げていく。日本においても戦前に東京六大学野球の花形スターを題材としたグリコのおまけカードが存在し、この流れの中に「お茶づけ海苔」に代表される永谷園商品に付録された東海道五十三次カードもあると考えられる。

菓子に同封されることによって、カード収集はおもに子供の趣味へと移行していく。アメリカにおいては1933年のGoudy Sports Kingなどを経て、1951年にTopps(トップス)社が蝋引き紙に自社のガムと野球選手のカードを封入したTopps Baseballを発売し現在まで新作を発売している。なお、Topps Baseballは1992年よりガムの封入と蝋引き紙を一部の商品を除きとりやめ、トレーディングカード商品のみの販売としている。Topps社は散発される各メーカーを買収したり、メジャーリーグ機構などと提携することでほぼ独占的な市場を保ったが、1980年に独占禁止法の抵触するという判決が下され、翌年にはFleer(フレア)、Donruss(ドンラス)の2ブランドからメジャーリーグを題材とするガムなど菓子を含まないカードのみの商品が発売されるに至る。

その後、1988年にScore(スコア)から初の両面カラー刷りのカードが発売され、1989年にはUpper Deck(アッパーデック)から「Collector's Choice」の謳い文句の元に6色印刷、両面ビニールコーティング、偽造防止のホログラム付きのカードが発売される。この時期アメリカ国内において、トレーディングカードが一部の投資家に投機対象と見られたこともあり空前のトレーディングカードブームの中での出来事であった。1990年にはUpper Deckが初めて同一時期に発売される同一商品の中に希少度の異なる「インサートカード」を本格的に封入したことにより、現在のトレーディングカードの基本的な形態ができあがった。

その後、アメリカにおいては選手の実使用グッズの切れ端を挟んだ「メモラビリアカード」と呼ばれるインサートや選手の直筆サインカードが生まれ、高級志向かつ珍しいカードを欲する裕福な大人のユーザーと高単価の商品を売りたいメーカーの思惑が一致し、急激な高価格化が進み、Tobacco Cardの時代とは別の意味で主に大人の趣味へと戻っていった。高級化・高価格化は止まるところを知らず2004年にはついにUpper DeckからNBA 04-05 UD EXQUISITE COLLECTIONという標準的な小売価格が1パック1000ドルを超える商品まで発売されるに至り、またDonrussがベーブ・ルースの現存する5枚のユニフォームの中の1枚を切り刻んでカードに封入する目的で購入したといったニュースも流れた。

日本での歴史 [編集]
日本では江戸時代より納札の文化が起こり、そこから千社札へと発展した。その中でも浮世絵を印刷するなど鑑賞を目的に作られた華麗な札は特に納札交換札(または単に交換札)と呼ばれ、収集の対象となった。

日本における、「トレーディングカード」という名前が作られる以前の収集対象となるカード類として有名なものには、紅梅キャラメル(東京紅梅製菓)の野球カード(1951年)、カルビーが発売したスナック菓子のおまけである仮面ライダーカード(1972年)、ロッテより発売され社会現象を引き起こすに至ったビックリマンシリーズ「悪魔VS天使シール」(1985年)などが挙げられる。

紅梅キャラメルは1951年から東京紅梅製菓から発売された商品であり、読売ジャイアンツの選手を題材としてカードが封入されていた。このカードは各ポジションの選手1枚ずつと水原茂監督のカードを集めてメーカーに送ることで、当時としては豪華な景品と引き換えられることで爆発的な人気を得た。この企画は全国の多くのメーカーで模倣され、「日の丸キャラメル」「カバヤキャラメル」「カルビーキャラメル」「浅山笛ガム」などはマニアによく知られるところである。

その後、森永「トップスターガム」や日本初の本格的トレーディングカードとされるカバヤ「リーフガム」の封入カードを経て、1971年にカルビーは「仮面ライダースナック」を発売する。当時の人気番組「仮面ライダー」を題材としたこの商品では、紙袋に1枚のカードを封入したものを店頭で渡すという配布形式が取られた。この商品の流れでカルビーは「ウルトラマンA」「マジンガーZ」といった当時の子供向け人気番組を題材に取ったものも発売し、和泉せんべいが「超人バロム・1」、カバヤが「ワイルド7」などを題材とした商品を販売し突然といった活況を呈した。しかしこれらの商品は何も降って湧いたものではなく、ベースとなるアイデアとしてめんこや「5円引きブロマイド」と呼ばれた駄菓子屋を通して流通した商品からインスパイアされたものであると想像される。さらにカルビーは1973年に現在まで続く「プロ野球スナック」を発売するに至る。

ほぼ同時期に明治製菓からシール付き菓子「チョコベー」が発売され、同封された「ベーシール」が子供たちにヒットした。ベーシールは1978年に発売されたロッテの「ビックリマン」に同封されたシールに似たクリアタイプの素材を使ったシールであったが台紙には何も印刷されなかったこともあって、トレーディングカードの流れには認識されていない。この発展形と言える「ビックリマン」は1985年に「悪魔vs天使シール」をスタートし90年代初頭にかけて仮面ライダーカードブームをも上回る爆発的なブームを起こし、中断を経て現在も断続的に発売されている。

トレーディングカードという名称が日本にもたらされたのは90年代に入ってからと言ってよいだろう。アメリカにおいては「Collectable Card」などの名称も一般的に使われていた中で「トレーディングカード」という名称が日本で定着した背景には、当時カルビーのカード付き菓子担当の社員であったこんぷ池田の存在が欠かせない。こんぷ池田は1993年に当時のカルビー「Jリーグチップス」の付録カードによってもたらされたJリーグカードブームに乗った小学館の「コロコロコミック」での企画上のキャラクター名であるが、「トレーディングカード」=「トレカ」という名称・概念を初めてマスコミで紹介し、また対象とするカードをすべて集めることを「コンプリート」=「コンプ」と呼んで収集の目的を明確化させることに成功した。これ以前のカードやシールは子供たちにとっては、すべて集めることはほぼ不可能な物として存在していたことを付記する。なお、こんぷ池田は「コロコロコミック」とその後、彼が移籍したエポック社での広報活動で使用した名前であり、現在に至るその前後はしゅりんぷ池田の名前で活動している。

初めて販売形態としてアメリカのトレーディングカードを模した商品を発売したのは、1991年のベースボール・マガジン社による「BBMベースボールカード91」である。また名称が「トレーディングカード」とされたものが日本で発売されたのは、1994年の「Jリーグオフィシャルカード94」が初であり、これは、それまでに発売されていたおまけカード付きのスナック菓子「Jリーグチップス」での前評判もありヒット商品となった。

現在のトレーディングカード市場が形成される過程として欠かせない商品として1996年にスタートした株式会社バンダイのカードダスマスターズ「新世紀エヴァンゲリオン」が挙げられる。カードダスマスターズは1995年に同社のカードダスの高対象年齢ならびに高級版として、自販機販売用ではなくパック封入商品としてトレーディングカードサイズで販売された商品である。この商品のタイトルとして投入された「新世紀エヴァンゲリオン」は当時のアニメファンのみならずサブカルチャーを嗜好する青年層にまで支持される一大ムーブメントを起こしたアニメーション番組であり、その影響はこの商品にも波及し「トレーディングカード」として発売された商品としては最大のヒット商品となり、これまでスポーツ分野にほぼ限られていたトレーディングカード市場に大量のアニメファンが流入し、2002年頃までをピークとするアニメ・美少女ゲームカード市場と初期のトレーディングカードゲーム市場を形成していった。

アメリカにおける高級化は徐々に日本にも波及し、ベースボール・マガジン社が「ダイヤモンドヒーローズ97」で初めて松井秀喜(当時読売ジャイアンツ)のユニフォームを挟みこんだ「ジャージカード」を封入して以来、現在のトレーディングカード商品ではアニメ・ゲームなど絵を題材としたカードシリーズの多くを除いては、なんらかのメモラビリアカードが封入されることが一般的となってきた。

近年は、ゲームセンターに設置してあるトレーディングカードアーケードゲームで使われる、三国志大戦、WCCFなどのいわゆるアーケードトレカが、トレーディングカードの主流になりつつある

2009年03月10日

中央スリナム自然保護区

中央スリナム自然保護区は、その名が示す通りスリナム中央部に位置する自然保護区である。2000年にユネスコの世界遺産に登録された。IUCNカテゴリーはII(国立公園)である。

中央スリナム自然保護区の前身は、Raleighvallen自然保護区、Eilerts de Haan Gebergte自然保護区、Tafelberg自然保護区という1966年に設定された3つの自然保護区である。1998年7月31日にこれらを包含し、なおかつより広い範囲を対象とする自然保護区として、中央スリナム自然保護区が設定された。
スキミン ソーター ブロッキ レニア ツーリング ナスカ イジェクト ビッグ カット 管弦楽団 ユース イブ日本 バンコ ゾーニング フルスピ モンテ サクラ キット モメンタム スラング 波間 ヒロポン ハシソウ プレース ジャル めんだ トラベラ パロディ タイプ オーバー ウィグ パキラ そらち ダラー シロッコ バーベナ ダーク フリー スーツ マウス ネクタ ネチズ ヨット バリ デリン ブルーデー フェルト イーブン ブライ にしままい

旧3保護区の合計面積は4380 km? だったが、現在の中央スリナム自然保護区の面積は16000 km? であり、スリナム全土のおよそ1割に該当する。

熱帯の気候で、年平均気温は27度前後、年平均降水量は1750 mmから 3000 mmである。降水量は多いが、一年に2度ある雨季に集中しており、それらの間には乾季がある。

中央スリナム自然保護区内で記録されているのは以下の通りである。

魚類790種
爬虫類152種
両生類95種
鳥類680種
オウギワシ
コンゴウインコ
ベニコンゴウインコ
ルリコンゴウインコ
オオシギダチョウ
メスグロホウカンチョウ(Crax alector, ホウカンチョウ科)
イワドリ(Rupicola rupicola, カザリドリ亜科)
哺乳類185種
霊長類
アカテタマリン(Saguinus midas)
アカホエザル(Alouatta seniculus)
クロクモザル(Ateles paniscus)
コモンリスザル
シロガオサキ(Pithecia pithecia)
ナキガオオマキザル(Cebus nigrivittatus)
フサオマキザル
アメリカバク
オオアルマジロ
オオアリクイ
オオカワウソ
ジャガー
ノドジロミユビナマケモノ(Bradypus tridactylus, ナマケモノ科)
フタユビナマケモノ(Choloepus didactylus)
ピューマ

2009年02月22日

帝国貴族である諸侯の領地である有人星系

帝国貴族である諸侯の領地である有人星系すなわち邦国(アイス)、その領民政府には、いくつかの義務がある。
スイート ビジブル 神の蔵 梅最適 ノマド 天空の城 ほない スポー メセナ ノーブル ルピア レシピ ビーエル ナビサド インテーク オーバー ベックス イッシュー ムラグ おのいして ガーベラ バターケ ピッチ リアフレ デルレイ ソシオ ひるぜん ストロ ビジョナリー ミブーツ デポジット フレッ シンフ マザー ウルク たつごう キヨス モルツ トゼブラ シェルタ マホメ ふたみ せっさ マヌカン レクチン クロヨン プラグ ナッシ トーチ リョウ

領主や帝国との交渉役である「領民代表」を選出すること。一応は邦国のトップの立場である人間が望ましいが、帝国はそこまでは干渉せず、純然たる交渉役でも構わないようである。ただし帝国の側では領民代表を邦国のトップとみなして扱う。方法は、領民が認めるものであれば問わない(既存の政府主席、世襲の王、選挙、指名、くじ等何でもよい)。ただし、あからさまに帝国に叛逆の意志を示す者や、何らかの理由で領主が拒否する者は認められない(領主は拒否権を持つ)。領民代表の地上世界側での呼称は自由。「大統領」や「首相」等は無論、「皇帝」を名乗ろうとも、帝国はそれに関与しない。独立国としての体裁を保つ目的で(帝国を外交相手である外国とみなして)「外務大臣」と称しても構わない。変わったところでは、アーヴを機械と定義した上で、領民代表をその「保守責任者」と称する地上世界もある。
平面宇宙航行の可否を問わず、星系間を航行できる宇宙船(メーニュ)の所有は一切禁止。領民個人はもちろん、領民政府であっても所有は認められない(アーヴですら宇宙船の個人所有は認められておらず、帝国所有のものを借り受ける形である)。ただし、星系内の航行のみに限定されたものであれば、所有可能。
帝国星界軍の募集事務所(バンゾール・ルドロト)の設置。領民の星界軍への参加は、強要による徴兵ではなく、本人の自由意志による志願が原則であり、領民政府や領民代表もこれを妨げてはいけない。ただし、星界軍に入隊しないようにというプロパガンダを行う程度なら黙認されている。なお、募集事務所では志願兵の受付のほか、移民を募集する他の邦国や家臣を募集する領主、帝国の官僚機構等への人材斡旋も行う。募集事務所を通さない星系間での移民は、原則として禁止されている。

帝国星界軍(ルエ・ラブール)の組織
帝国成立期のアーヴは小型の高機動戦闘ユニットを主戦力としており、当時の職名が階級名としてジントたちの時代になっても使われている(ただし、千翔長以上は組織の拡大に伴って創設されたもの)。

勅任翔士(セドラリア) 元帥・将官に相当する。
帝国元帥、星界軍元帥は飛翔科のみ。その他の兵科は元帥(スペーヌ)ないし大提督が最高階級。
帝国元帥(ルエ・スペーヌ)
飛翔科のみ存在する、最高位。皇族がこの階級に達した場合に皇太子となり、帝国艦隊司令長官に親補される。それまでの皇太子は皇帝になり、それまでの皇帝は上皇(ファニーガ)になる。
かつては皇帝が「帝国元帥」にして帝国艦隊司令長官を兼務したが、現在では皇太子がその任にあたる。統帥権は皇帝が有するが、象徴的なもので軍令に指図することはない。
星界軍元帥(スペーヌ・ラブーラル)
複数の戦線でそれぞれ艦隊集団規模の戦力を動かす場合は「星界軍元帥」が副司令長官として、そのうちのひとつの前線指揮を執る。
大提督(フォフローデ)
艦隊司令官職の階級。
提督(フローデ)
艦隊司令官職の階級。
准提督(ロイフローデ)
分艦隊司令官職の階級。
千翔長(シュワス)
戦隊司令官職の階級。当階級以上で、両翼頭環(アルファ・マブラル)の着用が許される。
奏任翔士 佐官・尉官に相当する。
この階級は、初期の星界軍の艦隊編成に由来する。小型の高機動戦闘ユニットはダイヤモンド型の4機編成を基本としており、その役割に由来する。星界の紋章の時代には高機動ユニットは過去の兵器であり、階級と役職は乖離している。
百翔長(ボモワス)
元は100機から200機ほどの高機動戦闘ユニットの長。片翼頭環(アルファ・クラブラル)の着用が許される。
副百翔長(ロイボモワス)
元は百翔長の補佐。当階級も、片翼頭環の着用が許される。
十翔長(ローワス)
元は10機の高機動戦闘ユニットの長。ダイヤモンド型4機編成の2隊(計8機)プラス2機を束ねる。
前衛翔士(レクレー)
元はダイヤモンド編成の前方担当。ダイヤモンド4機編成の長。
後衛翔士(リニエール)
元はダイヤモンド型編成の後方担当。ダイヤモンド4機編成の副長。
列翼翔士(フェクトダイ)
元はダイヤモンド型編成の左右担当。
翔士修技生(ベネー・ロダイル) 士官候補生に相当する。
従士(サーシュ) 下士官・兵に相当する。
最先任従士長(ボアルム・ウェサーシュ)
先任従士長(アルム・ウェサーシュ)
従士長(ウェサーシュ)
一等従士
二等従士
三等従士
四等従士
一等錬兵
二等錬兵
原則的に従軍したアーヴはすべて翔士となり、従士には国民がなる。翔士に昇進した国民は士族として扱われる。なお、士族の説明にある通り、著しい功績等により特に高い階級に昇進した場合、国民出身であっても一代限りの貴族爵位や、さらに領地を賜って世襲の貴族(正式の貴族)にまで昇格することもある。

従士と翔士を総称して軍士(ボスナル)という。
軍隊における階級呼称一覧も参照。
操艦・砲術などを担当する飛翔科翔士(ロダイル・ガレール)になれるのは、生物学的なアーヴだけである(帝国では、平面宇宙航行機能を持つ宇宙船はすべて空識覚に基づく、制御籠手(グーヘーク)を介した操縦を前提としているため)。

かつては地上軍が存在したが、帝国創建から程なく帝国史上最大の内乱「ジムリュアの乱」を起こしたために解体され、空挺科として星界軍に組み込まれた。

その他の兵科には軍監科(作戦参謀)、主計科(補給・医療などの後方参謀)、軍匠科、軍医科、技術科、警衛科、法務科、看護科などがある。

上記の通り奏任翔士の階級は役職と乖離しているため、星界の紋章の時代においては階級とは別に、各艦の艦橋要員について以下の職名が存在する。

艦長(サレール)
艦全体の最高責任者。乗組員を指揮し、司令官からの上意下達や、作戦行動の指示などを行う。小型艦である突撃艦では突撃艦長(マノワス)であり、砲術士を兼任することもある。
艦長席の後方には、必ず艦長の氏族の紋章旗を掲げ、また航行日誌や戦闘状況などを記録する「思考結晶(ダテューキル)」を管理する。
通常、突撃艦や護衛艦などの小型艦では十翔長、襲撃艦や巡察艦、戦列艦などの大型艦では副百翔長以上がおもに担当する。
副長(ルーセ)
艦長を補佐する。多くの場合、航法士や砲術士を兼任する。通常、大型艦では十翔長か前衛翔士が、小型艦では先任翔士として前衛翔士か後衛翔士が、おもに担当する。
航法士(リルビガ)
航法を担当し、平面宇宙での操艦も担当する。空識覚が必須なので、必ず飛翔科の翔士である。小型艦では先任翔士が担当する。当直により艦橋に航法士が不在となることを防ぐため、必ず複数が置かれる(航法士全員が他職と兼任のことも多い)。通常、小型艦では前衛翔士か後衛翔士、大型艦では十翔長か前衛翔士がおもに担当する。
砲術士(トラーキア)
火器管制を担当し、通常宇宙や時空泡内での操艦を担当する。航法士と同じく空識覚が必須なので、必ず飛翔科の翔士である。小型艦では艦長(マノワス)が兼任することが多い。大型艦では十翔長・前衛翔士・後衛翔士がおもに担当する。
通信士(ドロキア)
他の艦艇や宇宙港などとの通信を担当する。小型艦では専任者を置かず、次席砲術士などを兼任することが多い。大型艦では、後衛翔士や列翼翔士がおもに担当する。
監督(ビュヌケール)
機関や艦体などのハードウェアの維持管理に責任を持ち、実働部隊である多くの従士を指揮監督する。軍匠科の翔士で、部下の従士たちから好感を持たれやすい地上出身者が多い。通常、小型艦では列翼翔士、大型艦では十翔長・前衛翔士・後衛翔士がおもに担当する。
書記(ウィグ)
燃料や弾薬、食糧や衣服、医薬品など、艦に必要な資材や消耗品、什器類の調達と管理や、艦内環境の維持管理、乗組員の健康管理、福利厚生などに責任を持つ。主計科の翔士。通常、小型艦では列翼翔士、大型艦では十翔長・前衛翔士・後衛翔士がおもに担当する。なお、戦闘中は本来の職務がないので、監督(戦闘中は機関関係に集中する必要がある)を補佐し、艦体の状況(被弾箇所など)の把握や気密隔壁の制御などを行う。
艇指揮(ボノワス)
連絡艇や短艇などの、搭載艇の操縦士。搭載艇を使用する際、乗員の飛翔科翔士の中から艦長や副長が任命する。

星界軍(ラブール)の装備
艦艇
巡察艦(レスィー)
攻撃・防御・機動力・機雷戦ともにバランスの優れた大型艦。ビルシュ級、ロース級、更に最新鋭のカウ級が存在する。非常に強力な艦種であり、全軍を巡察艦で編成するべきとの意見もあるが、費用対効果等の問題もあり実際の配備数は少ない。なお皇帝の座艦「ガフトノーシュ」は最新鋭の巡察艦を当てるのが慣例になっている。
おもな装備は強力な電磁投射砲と少数の機雷。ゴースロスには防御及び近接戦用に可動凝集光砲と可動反陽子砲が装備されていたが、可動反陽子砲は威力と連射性が中途半端らしく、後述する襲撃艦では可動凝集光砲のみに統一された。おもな任務は、強行偵察と敵艦隊に致命傷を与えるための突撃(蹂躙戦)。
突撃艦(ゲール)
機雷を持たない小型艦で、機動力を最重要視した艦であるが、それだけに装甲が薄いので打たれ弱く、火力も貧弱である。防御機雷戦ができないので、防御用可動凝集光砲などを装備してはいるが、機雷攻撃に対しては脆弱である。また、非力な突撃艦の主砲(反陽子砲)では防御磁場を展開した大型艦の装甲に大きなダメージを与えられないため、大型艦に立ち向かうためには数を揃えて集中砲火を浴びせる戦術が取られる。
作中では巡察艦等の大型艦へと艦隊の主力が移りつつあり、非力で大型艦に対抗しきれない突撃艦は徐々にその地位が低下している(アーヴは突撃艦より大型の襲撃艦を配備しつつあり、統合体では突撃艦を減らして巡察艦を増強しつつある)。現在、ロイル級とガムフ級が確認されている(短編『着任』には“コーヴ級突撃艦”との記述があるが、これは作者がロイル級と間違えたものと思われる)。
護衛艦(レート)
機雷迎撃用可動砲を多数装備し、機雷を撃滅する。機雷には強いが、突撃艦には弱い。機雷の迎撃に真価を発揮するが艦自体の攻撃力は低めなため、突撃艦部隊などと組み合わせて運用される。船体の規格は突撃艦のものを流用しており、おおよその大きさは突撃艦とほぼ同等である。
戦列艦(アレーク)
機雷戦専門の艦。サイズ的には巡察艦を上回る超大型艦で、胴体部に機雷を多数格納している。平面宇宙の戦闘では主力艦の地位を占める。弱点は機動力の低さ。また、雷撃を突破されるか機雷を撃ち尽くして巡察艦等の接近を許すと、防御用火砲を装備してはいるものの一方的な蹂躙戦を許しがちである。ソーフ級が存在する。
襲撃艦(ソーパイ)
『戦旗III』で登場する新鋭艦で、『紋章』には登場しない。現在はコーヴ級が存在する。期待される役割は突撃艦に近く、そもそも時代遅れとなりつつある突撃艦の後継として開発されたものだが、テクノロジー的には機雷を抜いた巡察艦のようであり、重突撃艦と呼ぶべきか、軽巡察艦と呼ぶべきかの大議論の末、襲撃艦と命名されるに至った。襲撃艦という名が決まった後も軍士の間では議論が続き、しばしば殴り合いにまで発展することがある。主砲には電磁投射砲を採用し、突撃艦をはるかに凌ぐ火力を誇り、無数に装備された可動凝集光砲で護衛艦の担っていた機雷迎撃もこなす。実戦配備は途上である。
過去に存在した艦種(高機動戦闘ユニット他)
ジントたちの時代には既に時代遅れとなり存在しないものとして高機動戦闘ユニットがある。いわゆる単座式の宇宙戦闘機と思われる。また、高機動戦闘ユニットを運用する為の空母も存在した。星界軍の初期には主力を勤めたが、後に平面宇宙を自立航行可能な機雷が出現して敵機の迎撃や敵艦への攻撃をこなす様になったため、淘汰されたと考えられる。同様に空母も機雷を多数搭載する戦列艦にとって変わられている。しかし、星界軍の階級名はこれらの兵器が主力であった時代のものを慣習として引き継いでおり、士官を意味する"翔士"という言葉も本来は高機動戦闘ユニットのパイロットの称号である。
輸送艦(イサーズ)
資材・補給物資の輸送艦。攻撃力はなきに等しい。機雷戦も不可。質量も戦闘艦とは比べ物にならないほど大きく、そのぶん機動力は極めて低い。ただし、高い機動力を求められる巡察艦中心の偵察分艦隊に随伴するタイプは小柄で、機動力も高い。また、惑星への降下及び離脱が可能な強襲輸送艦(ルソーミア)も存在する。
連絡艦(ロンギア)
平面航行能力を備えた小型の貨客船(レビサーズ)のような構造の艦。情報と共に、貴賓や伝令使を運ぶことが想定されている。
連絡艇(ペリア)
平面宇宙における伝令役を務める小型艇。質量が小さく、快速である。ペリアの語源は日本語の“パシリ”らしい。
短艇(カリーク)
平面航行能力を持たない小型艦載艇。艦が直接入港できない場合、艦と宇宙港の間での人員輸送に使用される他、艦同士の連絡艇、脱出艇としても用いられる。
救命莢(ウィコー)
艦艇からの緊急脱出用ポッド。制御可能な動力を持たない、いわば宇宙の筏。通常1つが1人用で、生命維持能力は24時間分、わずかな食料と医薬品が備え付けられている。
艦艇の外部に面した通廊などに接して装備されている。ワンタッチのスイッチ操作で迅速に乗り込むことができ、救命莢内側のボタン操作で自動密閉、その後すぐに射出され、艦艇の爆散に巻き込まれないよう速やかに宇宙空間へ離脱する。
射出後は自動的に救命信号を発信し続け、近くの艦艇に救助を求めるようになっている。

艦載砲
機動時空爆雷(サテュス・ゴール・ホーカ)
短く機雷(ホクサス)とも。平面宇宙戦闘に使用される長射程兵器。時空泡発生機関と人工知能を備え、平面宇宙を自力で航行できる。すなわち無人・小型ではあるが宇宙船としての機能を備えており、これ自体が無人・体当たり専門の宇宙戦闘機的な能力を有している。突撃艦などよりはるかに小型・軽量であるため平面宇宙での機動性で大きく優り、これら小型艦艇にとっての天敵とすら言える存在。巡察艦には10発前後、戦列艦には100発近くが搭載されている。平面宇宙戦においては、命中させる以外にも相手の時空泡と時空融合させて質量を増やし行き足を遅らせるといった付与効果もある。統合体では新型の多弾頭機雷が開発されており、休眠状態にして放てば待ち伏せ攻撃も可能。また、『戦旗』では人民主権星系連合体が小型艦艇(おそらく突撃艦など)と同等の航続距離を誇る“超長射程機動時空爆雷”なるものを実戦配備し、星界軍に苦戦を強いた。
電磁投射砲(イルギューフ)
核融合弾(スピュート)を光速の1%程度に加速して発射する。いわゆるレールガン。破壊力が大きく巡察艦・襲撃艦の主砲に採用され、主に対艦攻撃に用いられる。原理は不明だがある程度の追尾機能があり、その一方で無秩序噴射により敵の攻撃を回避する。
反陽子砲(ルニュージュ)
反物質である反陽子を荷電粒子砲で打ち出す。いわゆるビーム砲。おもに突撃艦の主砲、巡察艦の副砲として用いられる。相手の物質の陽子との対消滅で発生するエネルギーによって分子を崩壊させることで破壊力を得るため、防御力場には阻まれやすい。威力と連射性が中途半端らしく、威力では電磁投射砲に、速射性では凝集光砲に劣る。機雷の迎撃と対艦攻撃の両方に用いられる。
凝集光砲(ヴォークラーニュ)
小型のレーザー砲のこと。物理法則上最速の光子を凝集して射出する(それゆえ弾影がなく、命中点のみが視認できる)。単発の破壊力は低い。ただ、弾体を施設で工業的に生産しなければならない電磁投射砲(核融合弾を使用)や反陽子砲とは異なり、艦船のエネルギーがあればよいので物質弾体の補給の必要はない。速射性・連射性にも優れ、集中砲火すればかなりの破壊力を持つため、主に機雷の迎撃に用いられる。なお、襲撃艦の対空防御装備はこれに統一されている。

個人装備
軍衣(セリーヌ)
軍士が軍務に就く際の標準服。胸部から腹部、足の内側は青灰色、それ以外は濃紺色で、その境界に所属兵科を示す色の縁取りがある。また、縁取りと同色の飾帯をつける。
左胸に、所属兵科と階級を示す階級章をつける。
気密性が高く、与圧兜と併用することで、簡易宇宙服として使用できる。
かつてアーヴの先祖が使用していた船内作業服を元に、改良を重ねたものである。
階級章(レンスィムスィア)
軍衣の左胸につけるワッペン。地色で所属兵科を、また模様の色(金か銀)と、一重または二重の縁取り、星の数で階級を示す。
飾帯(クタレーヴ)
軍衣の上、腰回りに締めるベルト。服を締めるものではなく、銃や手榴弾などの携行装備品をこれに吊すためのものである。所属兵科を示す色のものを着用する。
端末腕環(クリューノ)
左手の甲に着用する、小型の多機能端末。通信や自動翻訳といった機能を持つ。
与圧兜(サブート)
いわゆる気密ヘルメット。これに大気瓶を接続し、軍衣を着用した上で与圧手袋・軍靴も着ければ、簡易宇宙服として機能する。
大気瓶は容量が少ないため、簡易宇宙服による宇宙空間での活動時間は極めて短い。
与圧服(ゴネー)
本格的な宇宙服。宇宙空間で、長時間の作業を行うには必須。収納時はコンパクトになるように、構造が工夫されている。また、与圧が失われた艦内で作業する際にも使用する。
凝集光銃(クラーニュ)
凝集光砲の小型版で、個人で持てるようにしたもの。白兵戦用の拳銃やライフルにも用いられ、出力を落とせば照明としても利用できる。

4ヵ国連合
平面宇宙(ファーズ)での戦闘形態
平面宇宙とは、文字通り2次元の宇宙であり、通常宇宙(ダーズ:3次元)上にあるものが平面宇宙に入る際は、通常宇宙を切り取った「時空泡(フラサス)」を時空泡発生装置によって形成して、3次元を維持しなければならない。また、物理法則も通常宇宙とは異なる。時空泡の移動速度は、内部質量と反比例するなどである(このため、複数の艦艇が時空融合した時空泡で防御しつつ、攻撃に際しては「単艦時空泡」に時空分離して急速接近する戦術が用いられる)。電磁投射砲の砲弾も凝集光も時空泡外では存在できないため、平面宇宙戦闘は、敵味方の時空泡が重なった場合に起こる「時空融合(ゴール・プタロス)」によって発生する。そこでは3次元的な戦闘が行われる。ただし、時空泡発生機関を独自に持つ機雷を使用すれば、時空融合していない遠距離の敵艦を破壊することもできる。

艦隊同士の平面宇宙戦闘は、通常まず多数の機雷を搭載した戦列艦同士での撃ち合いに始まる。しかし機雷は質量が大きく数が限られる上、防御機雷戦(機雷によって機雷を撃破する)や護衛艦による迎撃もある程度可能であるため、機雷のみで敵艦隊を全滅させることはかなり難しいようである。機雷戦の後、一方がダメージを受けるか機雷を撃ち尽くす等して満足に雷撃が行えない状態に陥ると、巡察艦もしくは突撃艦が敵時空泡と時空融合して戦闘をすることになる。戦列艦中心の部隊が巡察艦部隊による突撃を受けると戦闘は一方的な展開となりやすく、これを蹂躙戦と呼ぶ。

上記の戦闘形式は大艦隊同士の戦闘形態であり、小規模な局地戦ではこの限りではない。例えば大質量の機雷を多数搭載する戦列艦には機動力が低いという弱点があり、偵察と奇襲を主な任務とする機動力重視の偵察分艦隊に含むことはできない。偵察分艦隊は戦列艦より機動力の高い巡察艦のみで編成され、敵偵察分艦隊の迎撃には主に突撃艦がその任に当たることとなる。巡察艦と突撃艦の戦闘は、まず巡察艦が機雷を発射して突撃艦の数を減らし、その上で生き残った突撃艦と巡察艦が時空融合して戦う形となる。突撃艦は火力が弱く機雷攻撃にも弱いため、巡察艦を数でかなり圧倒しなければ勝利は難しい。

平面宇宙戦闘で一番問題となるのは、時空泡の中身は、質量でしか判断できないことである。泡間通信ができない場合、時空泡の質量から、経験と勘と運に頼って、敵か味方か、また艦種は何かを判断するしかない。何が出てくるかは実際に時空融合してみないと分からないこと、そして時空泡内の質量にも限界があることで、少なくとも襲撃艦6隻程度の質量が限界のようである(厳密にどの程度かは不明)。もっとも、限界質量に関しては戦旗IVにて明らかにされたため、戦旗IV以前の映像作品(特に戦旗I)との間に矛盾が発生している。なお、限界質量を超えると時空泡は分裂してしまうが、無規則に分裂するためどのような時空泡ができるか予測できず危険である。

平面宇宙と通常宇宙
そもそも、人類が銀河文明を築き得たのは、平面宇宙の発見と、通常宇宙と平面宇宙を繋ぐ「門(ソード)」利用技術の確立によるものである。

通常宇宙と平面宇宙との位置関係は1対1ではない。平面宇宙は通常宇宙の投影ではなく、別個の宇宙である。両空間における位置関係は全くのランダムである。 ただ、「第二形態ユアノン」または「開いた門」(単に「門」とも)と呼ばれる特異空間においては、平面宇宙と通常宇宙は1対1に対応している。ある門から平面宇宙に入って別の門から通常宇宙に出ると、光速以上の速さで移動したと同様の結果となる場合があり、このような「門」と平面宇宙を介した超光速移動のおかげで、人類は通常宇宙の物理法則から解放され、銀河文明を作りえたのである。

なお、ユアノンは常に一定のエネルギーを放出し続ける特殊な素粒子として発見され、人類はこの素粒子が放出するエネルギーを利用する亜光速宇宙船を建造していた(ジントの故郷も、そうしたユアノン推進宇宙船によって植民された星の一つである)。この「第一形態ユアノン」はすなわち「閉じた門」であり、放出するエネルギーは平面宇宙から流入してくるものであった。

戦闘においても、当然「門」は重要な拠点であり、制圧対象である。例えば、機雷を大量に「門」に放てば、防御機雷戦ができない艦隊は、なすすべがない。これは、通常宇宙から平面宇宙に機雷を撃つ場合(時空融合)も、その逆の場合(時空分離)も、真である。

2009年02月06日

第34回主要国首脳会議

第34回主要国首脳会議(だい34かいしゅようこくしゅのうかいぎ、英称:34th G8 Summit)とは、2008年に日本で開かれた主要国首脳会議。通称は北海道洞爺湖サミット(ほっかいどうとうやこサミット、英称:G8 Hokkaido Toyako Summit)。
ピンク バター 天使ノタ マルチ 華の段 メロン カーリング ゲットー バイオガス ハンカチ ハンドマ チューリン バナナ レパシー サープラ ロザリ キンリー ウエス シェリフ アンソ チェロ さらくやし ピーエル ギング モノキ トリポ ラップカ ハイデ 枸橘 高麗人参 リベラル ワイル ブレーキ ちょうせき トレーダー カモミー アージュ リム いっきく おのえ フィナーレ ゴニウム ノギス ソフト スポイル マベパール ラクトース きわの マフィン ングイン

2008年7月7日〜2008年7月9日に、北海道虻田郡洞爺湖町のザ・ウィンザーホテル洞爺[1]を会場にして行われた。また、それに先立ち、日本の数都市にて閣僚会合や関連会議が開催された。

日本でのサミットの開催は、2000年に行われた第26回主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)以来8年ぶり、1979年の第5回主要国首脳会議(東京)から数えて5回目。

議論
首脳会議の議場
首脳会議
世界経済
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

環境・気候変動
(英語版[2]から翻訳)2007年のハイリゲンダムサミットで、当時の内閣総理大臣・安倍晋三は、翌年の日本主催のG8首脳会議で包括提案を準備するよう大臣たちに要請した[3]。日本の大臣たちは二酸化炭素の最大の排出国であるアメリカと中国が確実に参加できる提案を検討する、と日本外務省の職員は述べた。

安倍はまた、環境保護と気候変動の討議を先導すると宣言した[4]。同ニュースは日本での次期G8サミットにおいても環境問題は重要問題であり、日本その他の先進国は1997年の京都議定書で設定された目標をいかに達成すべきかを討議する。このサミットにおいては、京都議定書の跡を継ぐ枠組みについても議論される、と安倍は述べた。(翻訳部分終わり)

ところが、アメリカがサミット開幕前から長期目標の設定に慎重姿勢を繰り返し示していたため、サミットでの合意がなされるのかが危ぶまれた。実際のサミット合意では、2050年に世界の温室効果ガスを半減させるとする数値目標を共有することで合意がなされた。

7月9日の議長総括の中で、福田康夫は「中国、インドなど新興国に対しても長期目標を共有し、国連交渉で採択されるようリーダーシップを発揮したい」[5]と述べ、ポスト京都議定書交渉では主要国だけでなく新興国にも数値目標を課すことを目指す考えを示した。また、温室効果ガス半減の基準については「我々の認識は現状から五〇%」[5]と語り、欧州連合が求める1990年ではなく日本が主張する現在を基準とすることで、今後のポスト京都議定書交渉で日本が有利になることを目指している[5]。

開発・アフリカ
第34回主要国首脳会議の参加者(英語版[6]から翻訳) 2007年、イタリアの首相ロマーノ・プローディと安倍との会談の後、G8サミットで取り上げられるのは長期的な問題であると安倍は述べた[7]。プローディは、「アフリカに対する政策協調が必要である。グローバリゼーションの中アフリカは経済的に発展しつつある。これまではアフリカでの大規模な環境や人的災害について討議してきた」と述べた。[8]

2006年11月18日、ドイツの高官は第33回主要国首脳会議では債務問題には重点をおかないと述べた。2005年のアフリカ委員会の報告書は日本が2008年にG8議長国になるときの議題になるように残してあるからである。[8](翻訳部分終わり)

政治問題
アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ(左)と内閣総理大臣福田康夫(右)。演台や福田のバッジに描かれた図案は第34回主要国首脳会議のロゴ北朝鮮による日本人拉致問題が議題として取り上げられ、サミットの首脳宣言としては史上初めて拉致問題への非難が明記された。首脳宣言では、日本人拉致問題を核開発と並ぶ未解決の懸案事項として指摘した。また、福田康夫が日本人拉致問題はテロ行為に匹敵する悪質な行為だと主張したため、テロ対策に関する首脳声明にも、拉致や人質を取る行為への非難が重ねて盛り込まれた。

閣僚会合
首脳会議に先立ち、閣僚会合が数都市で開催された。

財務相会合
2008年6月13日〜6月14日の財務省会合では、インフレーション圧力抑止のために適切な行動を取ることや、原油価格高騰の解消に向け産油国へ増産を促すことが合意された[9]。また、財務相会合では中央銀行総裁が同席しないため為替については触れないのが通例だが[9]、アメリカ合衆国財務長官ヘンリー・ポールソンの「米の潜在力からすると強いドルが自然だ」[9]との発言に対し各国の代表は黙って頷いたことから、事実上ドル高を容認したと解されている[10]。

外相会合
2008年6月26日〜6月27日の外相会合では、安全保障に関する議論が多くなされた。

北朝鮮による日本人拉致問題については、外相会合の席上、日本の外務大臣高村正彦が「(拉致問題は)日本人にとって極めて重要な人道、人権の問題。国際社会が共有していくべきものだ」と主張し、拉致問題に対する日本の姿勢を訴えた。また、北朝鮮核問題については、北朝鮮の非核化の推進が議長声明に盛り込まれた。

ジンバブエの大統領ロバート・ムガベによる大統領選挙強行が問題視され、アメリカの国務長官コンドリーザ・ライスは国際連合安全保障理事会への制裁措置提案に言及し、イギリスの外務英連邦大臣デイヴィッド・ミリバンドも「一方的な暴力や選挙活動、偏向した選管組織による『投票』に正当性はない」と述べた。これを受け、外相会合では「自由かつ公正な投票を不可能にしたジンバブエ当局の行動、組織的な暴力、妨害、脅迫を憂慮する」との共同声明を採択した。

関連会議
主要8ヶ国(G8)による会議だけでなく、20ヶ国(G20)が参加する「気候変動・クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する閣僚級対話」や、第4回アフリカ開発会議(TICAD4)といった、サミットに関連する会議も各都市で開催された。

財務相・中央銀行総裁会議
2008年2月9日のG7財務相・中央銀行総裁会議は、東京都港区で開催された。議長は財務大臣額賀福志郎と日本銀行総裁福井俊彦が務めた。

2008年4月11日のG7財務相・中央銀行総裁会議は、アメリカ合衆国で開かれた国際通貨基金国際通貨金融委員会に合わせ、ワシントンD.C.のアメリカ合衆国財務省で開催された。開催地がアメリカのため、議長はアメリカ合衆国財務長官ヘンリー・ポールソンと連邦準備制度理事会議長ベン・バーナンキが務めた。

2009年01月22日

国家管轄権の項で述べたように

国家管轄権の項で述べたように、国家は、国際法上、個人の国籍に基づき、属人的管轄権を行使できる。ここでは、国籍の決定、取得について述べる。

国籍(nationality; la nationalité)は、個人と国家の連結を意味し、それには二つの側面がある。

まず、国籍決定は、国家の自由である。国家は、自決権に基づきその国民の構成を支配するものとして国籍決定の排他的権限を有する。国際司法裁判所は、1955年の「ノッテボーム事件」判決において、「国際法は、各国家にその固有の国籍の帰属を決定する管理を委ねている」と述べた(C.I.J.Recueil 1955, p.23)。我が国も、「国籍法」という形で、日本国籍取得の条件を法律で定めている。国籍取得のあり方は各国が自由にその基準を決めることができ、「血統主義」(jus sanguinis)と「生地主義」(jus soli)がある。我が国の国籍法は、血統主義を採用している。また、「帰化」(naturalisation)は、外国人がその国の国籍を有する個人と結婚した場合や、継続的にその国に居所を有することから認められる場合である。

各国家に、国籍決定の自由を委ねている故に、各国の国籍付与が競合することもあり得る(国籍の対抗力)。国籍は、国家の外交保護権の行使の基礎となる。前掲「ノッテボーム事件」では、ノッテボームが34年間にわたってグアテマラに住んでいたこと、彼がリヒテンシュタインへ帰化した後もたびたび戻り彼の利益と活動の中心をグアテマラに保持していること、などから、裁判所は、ノッテボームとグアテマラの「長年にわたる緊密な結び付きの関係」(un lien ancien et étroit de rattachement)を認め、リヒテンシュタインはその要請を不受理と宣告されなければならないと判示した(C.J.I.Recueil 1955, pp.25-26; 皆川『国際法判例集』489頁)。これを「実効国籍の原則」という。

他方、国籍取得は、個人の基本的人権であるという側面も有する。「世界人権宣言」15条は、「すべての者は、国籍を取得する権利を有する」と規定する。「市民的及び政治的権利に関する国際規約」(自由権規約)24条は、児童の国籍取得の権利を認める。国籍は、その国内における人権保障を与えられる重要な要素である。ゆえに近年は、国籍取得の人権としての側面に重点が置かれ、特に国籍による差別の問題が議論される。

我が国では、2008年6月4日の最高裁判決で、国籍法3条にある「準正」(legitimation)による国籍取得要件として、「父母の婚姻及びその認知により嫡出子たる身分を取得した子で二十歳未満のものは、認知をした父又は母が子の出生時に日本国民であった場合において、その父又は母が現に日本国民であるとき」、その子どもは日本国籍を取得すると規定している点につき、今日における社会情勢や家族のあり方の変化により、両親の婚姻を子の国籍取得の条件としているのは憲法14条の法の下の平等に反するとし、国籍法5条の憲法との「適合解釈」を行い、原告の日本国籍の取得を認めた。
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最後に、法人の国籍について、連結要素としては、設立準拠法国、支配の場所、株主の国籍が考えられる。1970年の「バルセロナ・トラクション事件」(ベルギー対スペイン)では、ベルギーがその多数の株主の国籍国として外交保護権の行使を主張したが、裁判所は、外交保護権の領域では他の分野と同様に合理的適用が要求されているとし、法人の外交保護については一般に実効的連結に適用される絶対的基準は認められず、様々な結びつきのバランスをとらねばならないとし、「ノッテボーム」判決の適用を否認した。そして、当該法人がカナダで設立されそのカナダ国籍は一般的に認められていること、ベルギーもそれを認めてきたことなどから、ベルギーの訴えを退けた(C.I.J.Recueil 1970, pp.42-44, pars.70-76, pp.50-51, par.100、皆川『国際法判例集』521-527頁)。この判決については、種々の議論がある。

2009年01月15日

狂気(きょうき)

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狂気(きょうき)とは常軌を逸脱した精神状態を表す全般名辞であるが、多分に使う側の恣意的レッテルに使われる側面もある。その概念は、歴史的に多くの方法で使われた。今日、一般に異常な犯罪などの文脈においてその用語に遭遇する。ただし狂気の心理的表れと、犯罪行為の因果関係については学者の間でも議論が分かれる。確立した規準から逸脱する出発は、正の効果と同じく見なされるかもしれない。この場合「狂気である」事実は、大胆に慣習にとらわれないことである。

ミシェル・フーコーは狂気を単に文化的逸脱とみなさず、狂気はその文化をポジティブに表現すると主張した。キリスト教やイスラームも見方によっては狂気とみなされるが、実際にはそうならない。ただし、一般において「狂気の」何かは極めて異常であり愚かな何かと受け取られる。それらの行動は通常に容認された社会規準から強くそれる。

司法における狂気
法律・刑事裁判ではしばしば容疑者または被告の「心神耗弱」、「心神喪失」の有無が争点になり、精神鑑定が行われることがある。人格が制御できる状態にあるかどうかで責任問題が起こるためである。また少年法にも関係し、この場合は正常な判断を下せる年齢かどうかが焦点になるが、実際には精神的成長には個人差がありどこかで線引きするのはそもそも無理がある。ただ法としては画一的な基準を定めなければ運用しづらい事情があるのも確かである。

日本において社会的に注目を集めたのは1989年の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件である。被告の「ねずみ男」などの発言に解離性同一性障害の疑いがあると見られ話題になった。1997年に発生した神戸連続児童殺傷事件では「透明な存在」「酒鬼薔薇聖斗」などのフレーズ、軽い解離性障害も見られ激しい話題が交わされ、その奇妙さから一部では冤罪説も飛び交った。2001年に発生した附属池田小事件では、精神分裂病(現:総合失調症)という診断を悪用していたことが判明している。